
父、また新しいイヤホンを買ったんですか?AirPods Pro 2があるのに。

そうなんだよ。今回はHUAWEI FreeClip 2という、耳の穴に入れないイヤーカフ型のイヤホンを試してみたんだ。家の中で使うのにちょうどいいものを探していてね。

イヤーカフ型?「つけていることを忘れる」って書いてあるやつですよね。本当にそんなことあるんですか?

正直、買う前は半信半疑だったよ。でも実際に使ってみたら、その評判は本当だった。むしろ「えっ、今もつけてたんだ」ってなる感じで、それくらい存在感がないんだよ。
この記事では、HUAWEI FreeClip 2を使ってみた正直なレビューをお伝えします。
イヤーカフ型の装着感は本当に気にならないのか、音漏れはどうか、AirPods Pro 2とどう使い分けているかを、実体験をもとに解説します。
初代FreeClipからの進化点も含めて、購入前に知っておきたいことをまとめました。






目次
HUAWEI FreeClip 2はどんなイヤホンか
出典:HUAWEI公式サイト
イヤーカフ型イヤホンとは
イヤーカフ型とは、耳の穴に入れずに耳の軟骨部分を挟んで装着するタイプのイヤホンです。
耳を塞がないイヤホン全般を「オープンイヤー型」と呼びますが、イヤーカフ型はその一種です。
装着のイメージは、ピアスのようなアクセサリーが耳に引っかかっている状態に近いです。
耳たぶではなく、耳の内側にある軟骨(ヘリックスと呼ばれる部分)に「C」字型のフレームを沿わせて固定します。
耳の穴を一切塞がないため、音楽を聴きながらも周囲の音がそのまま聞こえるのが最大の特徴です。
カナル型・骨伝導型と何が違うのか
「耳を塞がないイヤホン」というと骨伝導型を思い浮かべる方もいると思います。
それぞれの違いを整理すると以下の通りです。
| タイプ | 装着方法 | 音の伝え方 | 主な特徴 |
|---|---|---|---|
| カナル型(AirPods Pro等) | 耳の穴に差し込む | 空気振動 | 遮音性・音質に優れる。長時間は疲れやすい |
| 骨伝導型(Shokz等) | こめかみに当てる | 骨振動 | 耳を完全に開放できる。低音が弱い |
| イヤーカフ型(FreeClip 2) | 耳の軟骨に挟む | 空気振動 | 装着感のストレスが少なく、周囲音も聞こえる |
骨伝導型と違い、イヤーカフ型は通常のスピーカーと同じ空気振動で音を届けるため、音質面での優位性があります。
カナル型と比べると遮音性は低いですが、そのぶん外音と共存できます。
初代FreeClipから何が変わったのか
HUAWEI FreeClip 2は、2023年に発売されて人気を集めた初代FreeClipの後継モデルです。
「初代で好評だった部分はそのまま、不満のあった部分を丁寧に改善した」という印象の製品です。
| 項目 | 初代FreeClip | FreeClip 2 |
|---|---|---|
| 重量 | 約5.6g | 約5.1g(-0.5g) |
| 防水規格 | IP54 | IP57(防水性強化) |
| Bluetooth | 5.3 | 6.0 |
| バッテリー | 8時間 / 36時間 | 9時間 / 38時間 |
| 最大音量 | 基準値 | 約2倍(+6dB) |
| ブリッジ素材 | TPU | 液体シリコーン(弾性25%向上) |
| マイク構成 | 2マイク | 3マイク(骨伝導VPU追加) |
| AIノイズリダクション | なし | あり(NPUチップ搭載) |
数字で見ると全体的に「着実な改善」という感じです。
特に液体シリコーン素材への変更は、装着時の柔らかさと肌への馴染み方に影響している部分です。
HUAWEI FreeClip 2の主なスペック
| 項目 | スペック |
|---|---|
| 接続方式 | Bluetooth 6.0 |
| 対応コーデック | SBC / AAC / L2HC |
| バッテリー | イヤホン単体:約9時間 / ケース込み:約38時間 |
| 重量 | 約5.1g(片耳) |
| 防水規格 | IP57 |
| ドライバー | 10.8mm デュアル振動板ドライバー |
| マイク | 3マイク(デュアルマイク + 骨伝導VPU) |
| マルチポイント | 2デバイス同時接続 |
| 適応型リスニング | あり(自動音量調整・試験的機能) |
| 価格 | 約27,280円 |
※スペックおよび価格は変動することがあります。購入前に公式サイトでご確認ください。
FreeClip 2を買おうと思ったきっかけ
普段メインで使っているイヤホンはAirPods Pro 2です。
音質もノイズキャンセリングも申し分なく、外出時は今も愛用しています。
ただ、家の中で使うにはひとつ不満がありました。
家族の声が聞こえないという点です。
仕事中も、プライベートの時間も、家の中でイヤホンをつけている時間はかなり長いです。
AirPods Pro 2のノイズキャンセリングをオンにしていると、家族から話しかけられても気づけません。
外音取込みモードにすれば聞こえるのですが、いちいち切り替えるのが面倒で、結局外してしまうことが多くありました。
そんな時に知ったのが、イヤーカフ型イヤホンという存在です。
「つけていることを忘れるぐらい快適で、周りの音もそのまま聞こえる」という評判を目にして、気になりはじめました。
ただ正直なところ、「耳につけているのに気にならない」というのはさすがに大げさではないかと、半信半疑でした。
実際に使ってみた率直な感想
「つけていることを忘れる」は本当だった
結論から言うと、この評判は本当でした。
最初に装着した時、「なるほど、確かにこれは軽い」と思いました。
ただ最初のうちは「今イヤホンをつけているんだな」という意識はあります。
驚いたのは使いはじめて少し経ってからです。
仕事に集中していて、ふと耳に手をやった時に「あ、つけてたんだ」と気づきました。
3時間近く、イヤホンをつけていることをまったく意識していなかったのです。
カナル型のイヤホンを長時間使っていると、耳の入り口が圧迫される感覚や、耳道が重くなる感覚が少しずつ蓄積されます。
FreeClip 2にはそれがありません。
耳の穴に何も入っていないのだから当然と言えば当然なのですが、実際に体験してみると「こんなに違うのか」と驚きます。
これがイヤーカフ型の最大のメリットだと感じました。
音質は日常使いに十分なレベル
音質については、カナル型と比べれば差があるのは事実です。
特に低音は控えめで、AirPods Pro 2と聴き比べると違いはわかります。
ただ、FreeClip 2単体で聴いているだけなら、音質に不満を感じることはありません。
音楽もラジオも、日常使いには十分すぎるクオリティです。
そもそも、このイヤホンに関心を持つ人は音質よりも装着の快適性を求めているはずです。
純粋に音楽を良い音で聴きたいなら、カナル型を選ぶべきです。
FreeClip 2は「ながら聴き」のための道具であり、その用途では音質の優先順位はそれほど高くない、と割り切って使うのが正解です。
なお、FreeClip 2はHUAWEIが開発した高音質コーデック「L2HC」に対応しています。
最大960kbpsのビットレートで、ハイレゾ相当の音質をワイヤレスで楽しめます。
HUAWEI端末との組み合わせで真価を発揮しますが、iPhoneやAndroid端末でもAACで十分快適に使えます。
左右の区別がないという地味に大きなメリット
地味なポイントですが、使ってみてはじめて実感したメリットです。
FreeClip 2は左右で同じ形状をしており、どちらを右耳・左耳につけても構いません。
装着すると、イヤホン側が自動で左右を判別してくれます。
カナル型のイヤホンの場合、ケースから取り出す時に「こっちが右、こっちが左」と確認するひと手間があります。
眠い朝や、急いでいる時にこの確認作業は意外とストレスです。
FreeClip 2ではケースから取り出してそのまま耳につければ完了です。
毎日何度もこの動作をするので、小さなストレスが消えたことの積み重ねは思いのほか大きいと感じています。
家の中で家族の声が聞こえることの快適さ
これがFreeClip 2を購入して最も良かったと感じているポイントです。
以前はAirPods Pro 2でノイズキャンセリングをオンにしながら作業することが多く、子どもが呼びかけてくれても気づけないことがありました。
外音取込みモードに切り替えれば聞こえるのですが、作業に集中していると切り替えを忘れてしまいます。
FreeClip 2に変えてから、その問題が完全に解消されました。
音楽を聴いていても、ラジオを聴いていても、家族の声がそのまま聞こえます。
「呼ばれたかな?」という感覚は、イヤホンをつけていない時と変わらないレベルです。
家の中でずっとイヤホンをつけている時間が長い人には、このメリットは大きいはずです。
毎朝の散歩でも使っている
散歩を毎朝の習慣にしているので、その時にも使っています。
歩いている間はラジオを聴くことが多いですが、外音が聞こえた状態で楽しめるのは安心感があります。
後ろから自転車が近づいてくる音、道を渡る前の車の音、どれもしっかり聞こえます。
カナル型のイヤホンで散歩していた頃は、周囲への注意が少し散漫になる感覚がありましたが、FreeClip 2ではそれがありません。
Web会議でも普通に使えるか確認した
在宅ワーク中に使うイヤホンとして選んだ以上、通話品質は重要な確認ポイントです。
FreeClip 2は3マイク構成(デュアルマイク+骨伝導VPU)を採用しており、AIノイズリダクション機能も搭載されています。
実際にWeb会議で使ってみた限り、相手から「聞こえにくい」と言われたことはありません。
騒がしい環境での通話は試していませんが、自宅の静かな室内であれば問題なく使えています。
気になった点も正直に書く
音漏れについて正直に伝える
イヤーカフ型全般に言えることですが、若干の音漏れはあります。
カナル型のように耳を塞がないため、音が外に漏れることは避けられません。
とはいえ、実際に使って感じた印象は「常識的な音量なら、隣に人がいてもほぼ聞こえないレベル」です。
家の中での使用や、屋外での散歩なら気にする必要はないと思います。
一方で、以下のシーンでは注意が必要です。
- 静かな図書館・自習室
- 混雑した電車の中(音量を上げがちになる)
- 会議中・仕事の打ち合わせ中
私がFreeClip 2を使うのは「家の中」と「散歩中」に限定しているので、音漏れが問題になったことはありません。
しかし外出先でのメイン使用を考えている場合は、この点を事前に把握しておくことをおすすめします。
装着角度で聞こえ方が変わる
これが現時点で私が感じている最大のデメリットです。
音の出る部分の向きが、耳の穴に対してまっすぐ向いている時はよく聞こえます。
ところが、少し角度がずれると聞こえ方が変わります。
「音が遠くなったな」と感じたら、イヤホンの角度を微調整するという動作を日常的にやっています。
慣れれば無意識にできるようになりますが、カナル型では意識しなかった操作なので、最初は少し戸惑いました。
個人差もあると思いますし、致命的な問題ではありません。ただ正直に書いておきます。
最初は装着位置の感覚がつかめなかった
購入直後は装着の仕方に少し戸惑いました。
イヤーカフ型のイヤホン自体がはじめての体験だったので、耳のどこに、どういった角度でつければいいのかがわかりませんでした。
「なんか聞こえにくい」という日もあり、試行錯誤しながら自分なりのベストポジションを探す期間が1週間ほどありました。
今は迷わずスッとつけられますし、その位置が自然に定まっています。
最初だけ少し慣れの期間が必要、という点は覚悟しておくといいと思います。
なお、イヤーカフ型は耳の形状の個人差が大きく出るタイプのイヤホンです。
購入前に店頭で試着できる環境があれば、一度確認しておくことをおすすめします。
ケースが滑りやすく、シリコンケースを別途購入した
純正のケースはサラサラとした手触りの素材で、触り心地は気持ちいいです。
ただ、非常に滑りやすく、手に持った時にスルッと落としそうになることがありました。
そのため、サードパーティ製のシリコンケースを別途購入して装着しています。
落下の心配はなくなりましたが、元々コンパクトで軽いケースがひと回り大きく重くなってしまいました。
最初からケースの素材をもう少し工夫してくれればと感じた部分です。


Apple製品と比べると接続のシームレスさには差がある
Bluetooth接続でスマホやPCと接続でき、2台のデバイスに同時接続するマルチポイントにも対応しています。
実用上は十分に快適に使えます。
ただ、AirPodsのシームレスな接続体験と比べると差があるのは正直なところです。
AirPodsはiPhoneやMacとの接続切り替えがほぼ自動で行われます。
FreeClip 2の場合、デバイスの切り替え時に若干のもたつきを感じることがあります。
「HUAWEI Audio」アプリで接続管理はできますが、AirPodsのような「何も考えなくていい」感覚はありません。
Apple製品のエコシステムの強みであり、汎用Bluetoothイヤホンと比べるのはフェアではないとも思います。
慣れれば許容できる範囲ですが、AirPodsに慣れていた身としては最初にギャップを感じた部分です。
家の中と外出先での使い分け
使い込んでいくうちに、自然とFreeClip 2とAirPods Pro 2の役割が明確に分かれてきました。
家の中での「ながら聴き」にはFreeClip 2、外出先での「没入」にはAirPods Pro 2、というシンプルな使い分けです。
今後どう変化するかはわかりませんが、この組み合わせは今のところとても気に入っています。
| シーン | 使用イヤホン | 理由 |
|---|---|---|
| 家の中(仕事・プライベート) | HUAWEI FreeClip 2 | 周囲の音が聞こえた方が良い |
| 外出・集中作業 | AirPods Pro 2 | ノイズキャンセリングで集中したい |


どんな人に向いているか
ここまでの内容を踏まえて、HUAWEI FreeClip 2が合う人・合わない人を整理します。
こんな人におすすめ
- 長時間イヤホンをつけていると耳が疲れる・痛くなる人
- 在宅ワーク中に家族の声を聞きながらイヤホンを使いたい人
- 「つけていることを忘れる」レベルの装着快適性を求めている人
- メインのイヤホンとは別に「家の中用」を探している人
こんな人には向かないかもしれない
- 音質を最優先にしたい人
- ノイズキャンセリングで外音を遮断したい人
- 電車・カフェなど静かな公共空間での使用がメインの人
- 音漏れを気にする環境で使う人
まとめ
HUAWEI FreeClip 2を使ってみた感想をまとめます。
「つけていることを忘れる」という評判に半信半疑でしたが、これは本当でした。
3時間後に「あ、つけてたんだ」と気づく体験は、カナル型では得られないものです。
音質も単体で聴けば十分満足できるレベルです。
低音が控えめな点はイヤーカフ型の特性上仕方ありませんが、日常の「ながら聴き」用途では気になりません。
一方で、装着角度による聞こえ方の変化や、ケースの滑りやすさは正直なデメリットとして感じています。
音漏れもゼロではないため、使う場所・シーンは選ぶ必要があります。
現在は家の中でFreeClip 2、外出時はAirPods Pro 2という使い分けで、どちらも活躍しています。
「在宅中にずっとイヤホンをつけているが、家族の声も聞こえるようにしたい」という方には、自信を持っておすすめできる一台です。

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